6月29日(土)に各会場でスタートした「市総体」は、度重なる雨天順延を余儀なくされ、7月20日(土)の4回戦から数えると決勝戦までが5連戦という、超過酷なスケジュールとなってしまいました。 その3連戦目にあたる昨日の準々決勝で、今大会の総合力No.1と言われている「東山田中学」に惜敗した横浜隼人は、4連戦となる本日、同じく昨日の準々決勝で敗退した「中山中学」と、「県大会出場決定戦」に挑みました。 中山のエースもまた、これまで対戦してきた「緑ヶ丘」「舞岡」のピッチャーらと並んで、市内では有名な超本格派速球右腕です。 その中山のエースと横浜隼人のエース中川キャプテン(3年)は、ともに4回戦、5回戦を二日連続の完投、そして昨日の準々決勝は野手での出場という、全く同じ条件での戦いとなりました。 負けたら終わりとなるこの大事な一戦に、またも横浜隼人に強力な助っ人が現れます。 昨日と一昨日は、高校硬式野球部の3年生が応援にかけつけてくれましたが、本日はなんと、その硬式野球部の1年生部員と、2年生部員の一部が応援にかけつけてくれました。 高校1年生と2年生部員の中には、横浜隼人中学野球部出身者が8名在籍しており、もちろん応援団の中には彼らの姿もありました。 硬式野球部は新チームに向けて練習が忙しい中ですが、水谷哲也監督の特別な配慮です。本当に感謝です。 その応援のためにも絶対に負けれらない本日の試合は先攻で始まりました。 1回表、1死から2番の南選手(3年)が好投手を捉えセンター前ヒットで出塁しますが、後続が倒れます。 1回裏の守りでは、2死からヒットを許しますが、中川キャプテンもまた後続を断ち、得点を許しません。 2回の攻防は、ともに三者凡退となり、0-0で迎えた3回表の攻撃… 1死から、この試合9番に入った出村選手(3年)が高めの変化球を逃さず弾き返し2ベースヒットとすると、1番の中川キャプテンがランナーを進め2死3塁とします。 ここで迎えた2番南選手が追い込まれてから粘って三遊間にゴロを転がすと、これが瞬足を活かした内野安打となり、貴重な先制点を奪います。 4回、5回の攻防は、ともに走者を出しながらも後続を断つ好投が続き、1-0で迎えた6回表、試合が大きく動きます。 一死から、南選手がこの日3本目のヒットをライトへ放ち、続く3番柳下選手(3年)がレフト前ヒットで続くと、相手守備が僅かにジャックルしている間に、南選手と柳下選手が俊足を活かした好走塁を見せ、一気に2・3塁としチャンスを広げます。 ここで迎えたのは、2年生ながら打線の柱としてここまで何度もチームを救ってきた4番の内山選手です。 その内山選手が1ボールから放った打球は、前進守備の頭上をワンバウンドで抜けていくセンター前への2点タイムリーヒットとなり、3-0と終盤で一気にリードを広げます。 そして試合はそのまま3点リードで最終回の守備を迎えます。 先頭の3番打者に2ベースヒットを打たれ、その後一死を取るも、内野安打とレフト前ヒットで1点を返され、なおも内野の守備にミスが出て3-2と一点差に詰め寄られて一打同点というピンチとなり、嫌なムードが漂います。 …しかし、本日の中川キャプテンのピッチングは圧巻でした。 続く二人の打者を連続三振に打ち取り、3-2で逃げ切りゲームセット。 チームは見事に勝利し「県大会」への出場が決まりました。 横浜市157校のうち僅か6校という厳しい条件のチケットを手にしたのは、実は創部41年目にして初めてのことです。 しかも、今大会の組合せは初戦から都岡、荏田南、緑ヶ丘、舞岡、東山田、そして本日の中山と、信じられないほどに強豪チームばかりがひしめく超激戦ブロックでした。 そんな中での県大会出場奪取は本当に立派でした。 選手の皆さん、おめでとうございます。そして連日の激戦、心身ともに疲労困憊だと思います。本当にお疲れ様でした。
特に中川キャプテンは今大会6試合中5試合で完投し、5勝0敗、36イニングを投げて自責点は僅かに「3」、奪三振「33」、防御率は「0.75」という素晴らしい活躍でした。
本日も保護者の方々はもちろん、学校関係者の方々など、多く人が応援にかけつけてくださいました。 皆様の心強い応援に心から感謝いたします。 市総体は明日、横浜隼人を破った「東山田」と「桐蔭学園」の決勝戦が行われます。 「県総体」は今週末27日(土)に抽選が行われ、翌28日(日)から31日(水)までの4日間のトーナメントで上位2校の「関東大会出場」をかけて争われます。 27日に組合せが決まりましたら、またこちらでご報告できればと思っています。 市総体の勢いをそのままに「関東」そして「全国」へと突き進んで行ってほしいと思います。 本日もご多用の中、いつものように素晴らしい写真を保護者様にご提供頂きました。 一部をご紹介いたします。 いつも本当にありがとうございます。
試合前のサイキングアップ
(今日は特に盛り上がっていました)
この日も熱投し
チームを県大会へと
導いた中川キャプテン
先制点に繋がる
2ベースヒットを放つ
出村選手
3安打の大活躍を見せた
南選手
追加点に繋がるヒットを放つ
柳下選手
送りバンドを決める
佐野選手(3年)
高校生による迫力の
大応援の様子
試合後のスコアボード
中学生に県大会への激励を送った
この高校2年生は2年前の
中学野球部キャプテンだった
宮地選手
県大会出場の記念撮影
(写真は3年生のみ)