本日は、3年生が勝ち取った初の全国大会「第39回全日本少年軟式野球大会」の1回戦が横浜スタジアムにて行われました。
相手は沖縄代表「沖縄市立美里中学校」でした。
観戦人数制限の無い今大会、スタンドには保護者の皆様はもちろん、学校関係者や横浜市中体連の関係者、部員やスタッフの友人や親戚など、さらには高校硬式野球部3年生数十名の姿もあり、実に多くの方々が応援に駆けつけてくださいました。
ジャンケンに勝って先攻を選んだ横浜隼人は1回表、美里中学校の好投手に対し1死から白鳥拓海選手(戸塚アイアンボンドス出身3年)が四球を選び、続く3番の正田選手(元ベイスターズJr.瀬谷ライダーズ出身2年)が痛烈なセンター前ヒットを放ち1死1・2塁とします。
その後バッテリーの隙をついて2・3塁とすると、市村選手がヒットエンドランを試みたところで空振りとなりましたが、挟まれた三走の白鳥拓海選手が、相手の僅かな隙をついてホームイン、貴重な先制点を奪います。
しかし直後の1回裏、内野安打で1死1塁から左中間へ運ばれてしまい1-1の同点とされます。
さらに四球などで2死2・3塁から6番打者にタイムリーを許し1-2と勝ち越されます。
先発の大沢投手(元ベイスターズJr.瀬谷ライダーズ出身2年)は、決して悪くない投球内容でしたが、ここで横浜隼人は早くもマウンドをエースの白鳥拓海投手にスイッチし、更なる追加点は許しません。
2回の攻防を互いに無得点で終え、迎えた3回表、1死から1番の白鳥颯斗選手(戸塚アイアンボンドス出身3年)がフルカウントから四球を選び二盗を決めると、続く白鳥拓海選手がライト前ヒットを放った直後に二盗を決めて1死2・3塁、ここで正田選手がヒットエンドランを決めて2-2の同点とします。
4回表には相手の二つのエラーにより2死2・3塁としますが、後が続かず無得点となります。
そして4回裏、先頭打者を内野エラーで出塁させてしまい、送りバントで1死2塁としたところで、カウント2ー2から9番打者に左中間へと運ばれて2-3と勝ち越されます。
再び反撃したい横浜隼人は5回表、先頭9番の早川選手(元宮ファイターズ出身2年)がフルカントからファールで粘りに粘ってレフト前ヒットを放ちます。
続く1番白鳥颯斗選手が振りぬいた打球がライトの頭上を襲い、誰もが「よしっ抜けた!これで同点!」と思いましたが、相手のライトがこれをスーパーキャッチ、ここは得点できません。
5回裏、マウンドに上がろうとしたエース白鳥拓海の足がつってしまったものの、治療の時間を経て根性でマウンドに上がります。
拓海投手は3番打者を内野ゴロに打ち取りますが、足の痛みの影響で制球が定まらず4番打者に四球を与えてしまい、ここでマウンドは再び先発の大沢投手にスイッチします。
大沢投手は5番打者を三振、その後一走が二盗を試みたところを強肩捕手の正田選手が二塁を悠々とアウトにし、この回を無失点で切り抜けます。
6回表、先頭4番の市村選手(浜見少年野球部出身3年)がレフトオーバーの2ベースを放ちチャンスメイクしますが、後が続かず、痛恨の無得点に終わります。
6回裏、1死満塁のピンチを迎えたところで、足をつって一塁の守備についていた白鳥拓海投手が再びマウンドに上がります。
ヒットもエラーも四死球も許されない場面で、拓海投手は内野フライと三振という、先ほどまで負傷していた投手とは思えぬ好投で最終回へと逆転の望みを繋ぎます。
後が無い横浜隼人の7回表の攻撃、2死から白鳥颯斗選手が2ベースヒットを放ち、迎えた打席には、このチームを投打に牽引してきた白鳥拓海選手でした。
一打同点、誰もが拓海選手のヒットを期待しましたが、最後は相手投手の執念が上回り空振り三振、無念のゲームセットとなりました。
終わってみれば悔やまれるプレーはもちろんいくつかありましたが、美里中学校はエースピッチャーを中心に、とても個々の能力が高く、またウォーミングアップからとてもキビキビとした動きが印象的な素晴らしいチームでした。
白鳥颯斗選手が放った大飛球をファインプレーしたり、白鳥拓海投手がこれまで簡単には打たれなかったスライダーを9番打者が簡単に捉えたり…。
(結果的にはこれが決勝点となりました。)
横浜市内にも「田奈中」「浜中」「東山田中」など、とても強いチームがたくさんありましたが、「美里中」は「さすが全国大会」という、まさに脱帽級の相手でした。
3年生の活動としては、まだ11月末に行われる「KB金太郎杯」が残されていますが、本日で一旦は区切りということになります。
3年生の皆さん、チームを初の全国大会という素晴らしい舞台に連れてきてくれて、本当にありがとうございました。
またこれまで手厚くサポートしてくださった保護者の皆様、重ねて深くお礼申し上げます。
横浜隼人中学校野球部は、保護者の当番制などは一切無しとしていますが、任意で支えてくださっている保護者の方々の様々な努力や工夫により、選手たちが何不自由なく野球に集中できる環境を整えてくださいました。
3年生と保護者の皆様が残してくれた財産を、1・2年生が必ず次に活かして、来年再び「ハマスタ」に戻り、3年生の忘れ物を回収してくれることを管理人は信じています。
本日も保護者の皆様から素晴らしい写真をご提供いただきましたので、一部をご紹介いたします。
試合前のスコアボード
スタンドの「のぼり」と「横断幕」
(「のぼり」は今大会のために20本を発注)
応援に駆けつけてくれた
高校硬式野球部の3年生たち
初回にヒットを放つ
正田選手
(元ベイスターズJr.瀬谷ライダーズ出身2年)
粘り強いピッチングをした
先発の大沢投手
(元ベイスターズJr.瀬谷ライダーズ出身2年)
1年間
チームを牽引してきた
出永キャプテン
(岡津ビッグライナーズ出身3年)
セカンドを守り
打席でもヒットを放った
早川選手
(元宮ファイターズ出身2年)
攻守にセンスが光った
佐々木選手
(上瀬谷タイガース出身2年)
ピンチでマウンドに集まる
内野手とバッテリー
センターの守備で
これまで何度もピンチを救ってきた
山下選手
(鎌倉グリーンファイターズ出身3年)
イニング間のミーティング
足をつりながらも
気迫のピッチングを続けた
白鳥拓海投手
(戸塚アイアンボンドス出身3年)
痛烈なレフトオーバーを放った
市村選手
(浜見少年野球部出身3年)
代打出場の
林選手
(今井少年野球部出身3年)
途中出場の
伊藤選手
(レッドホープス出身3年)
2ベースヒットを放った
白鳥颯斗選手
(戸塚アイアンボンドス出身3年)
3塁ベースコーチを務めた
中島選手
(西部さちが丘ソフトボール出身3年)
1塁ベースコーチ務めた
西宮選手
(山手メイツ出身2年)
Comments