2020年8月14日読了時間: 4分

「笹尾杯」決勝戦！

本日は「ＫＢ笹尾晃平杯」の決勝戦が「バッティングパレス相石スタジアムひらつか」（以下「平塚球場」とします）で行われました。

相手は座間市内全校の主力選手を集めたオールスターチーム「座間クラブ」でした。

平塚球場で座間クラブと言えば２年前の同大会の敢闘賞決定戦で敗れた時と同じです。

さらに平塚球場と言えば、つい昨日、兄貴分の横浜隼人高校硬式野球部が、夏の代替大会の４回戦で敗れた場所です。

試合前のミーティングでは監督が「２年前の忘れ物と、昨日の高校生の忘れ物を回収して帰るぞ！」とチームを鼓舞しました。

大事な決勝戦、後攻の横浜隼人の先発マウンドはいつも通り、ポニーテールなびく女子エースの有馬投手（３年）でした。

１回表、１死からヒットを許しますが、２年生キャッチャーの山本選手が完璧な送球で二盗を阻止し３人で抑えると、その裏、打撃絶好調の１番山岸選手がいきなり２ベースヒットでチャンスメイクし、１死２・３塁とすると、この試合４番に入った内山選手（３年）がセンターへ２点タイムリーヒットを放ちます。

さらに２回裏には、１死１塁から山岸選手、荒井キャプテン（３年）の連続ヒットなどで満塁とすると、３番高木選手（２年）の内野ゴロで１点を追加、なおも２死２・３塁から、４番内山選手が振りぬいた打球は、凄まじい打球速度でレフト頭上を通過すると、広い平塚球場のフェンスをワンバウンドで超えるエンタイトル２ベースヒットとなりました。内山選手はこれまで幾度となく大人顔負けの驚くような打球を放ってきましたが、この打球はその中でもトップレベルでした。大会ルールにより金属バットでしたが、もし「ビヨンドマックス」等のウレタンやラバー系のバットだったら間違いなく柵越えホームランでした。

５－０と大きくリードを広げましたが、相手はさすがの選抜チームです。３回表に一挙５本のヒットを浴びて５－４と１点差に詰め寄られます。

しかし３回裏の横浜隼人の攻撃、四球とエラーで２死２・３塁とすると、迎えたノリに乗っている男、山岸選手のこの試合３本目のヒットとなるライト線への３ベースヒットにより７－４と再びリードを広げます。

さらに４回裏には内山選手の３本目のヒットに野口選手（３年）が続き、途中出場の守屋選手（２年）にもヒットが出るなどして２点を追加し、９－４とします。

「１００分ルール」の関係で最終回となった６回表、４回から３番手投手として力投していた内山選手（３年）にも疲れが見え、走者を溜めてしまいますが、先発した有馬投手が再びマウンドに上がると、１点を与える代わりに１つずつアウトを重ね、結果的に９－７で逃げ切り、見事に優勝することができました。

今年のチームは、昨夏の新チームスタートから、「夏季大会」「秋季大会」と２大会連続で瀬谷区予選で敗戦、１１月の「Ｋ－１大会」では初戦敗退と、散々なスタートでしたが、そこから徐々に力をつけ始め、「ＫＢ東日本大会」では第３位、「汐風杯」でもベスト４まで勝ち残り、「さぁこれから！」という時に新型コロナウイルスの猛威が世界を襲い、勝ち残っていた汐風杯は中止、さらに春季大会に続いて夏の総体までもが中止、そして学校は休校、部活動は４ヵ月間停止という、なんとも言葉にしがたい苦しみを味わいました。

そんな経験を経て、この「ＫＢ笹尾晃平杯」で勝ち取った”優勝”は、１年間地道に頑張ってきた３年生たちにとって、最高の答え合わせとなりました。

…なんだか「これで引退」かのような書き方になってしまいましたが、３年生にとっては９月に「神奈川私学大会」、１１月末には「ＫＢ金太郎杯」があります。

この勢いで残り２大会もぜひ”テッペン”を取ってほしいと思います。

選手の皆さん、そして応援にかけつけてくださった保護者の皆様、本日は見事な優勝、本当におめでとうございます。

本日も、現高校生ＯＢの保護者の皆さまの姿が多く見られました。

また、隼人中学校の受験を検討している小学生も見学に来てくれていました。

皆さんの支えがあってこその優勝だったことは間違いありません。心より感謝いたします。

本日も素敵な写真をたくさんご提供いただきましたので、その一部を掲載させていただきます。